ARAKIGIKENの技術について
パイプのバーリング加工とは何なのか
荒木技研のコア技術、バーリング加工は、
母管に穴を開けて縁を立ち上げ分岐部(カラー)を成形し、
そこへ枝管を突き合わせ溶接・差し込溶接の分岐の塑性加工です。
継手を使わず母材一体化でき、溶接長・リークリスクを低減、内面段差が小さく滑らかなRが成型され圧損も低減できます。根元のR形状で応力集中をも緩和致します。

ストーリー

初代社長 / 荒木 勝輝

前工場長 / 及川 武行
日本のパイプバーリング加工は、西は造船所から、東は荒木技研からと
語り継がれています。
高度経済成長期、ある大手継手メーカーから「将来はT型継手を使わずに分岐する
必要が出る。方法はないか」と依頼を受けました。
先代は管楽器フルートの孔と座にヒントを見出しました。まだ金属のパイプに
対し塑性加工が一般的ではない頃、前工場長・及川と共に昼夜問わず開発に
明け暮れ、何度も何度も失敗を繰り返し、理想的な溶接箇所と圧損を減らす独自の
バーリング加工が誕生しました。
現在では2代目になり、これまでの努力、技術、成果、ハートを受け継ぎ
最新の技術や、データ活用を行い、加工の品質、安定性、キャパシティー、
拡張性を重視し、細やかなにクライアントからのニーズに対応しております。
先代の言葉——「将式、お前は人の役に立つ人間になれ」。そして「配管は人間で言うと血管のようなもの」。この二つは、私のものづくりの揺るぎないベースです。
お陰様で弊社設立から50年を迎えました。これも一重に皆様からのご支援頂いて来た賜物だと思います。心から感謝申し上げます。
いま社会は、インフラの成熟と老朽化、そして半導体やエネルギーなど先端設備の高度化を背景に、かつての大量生産・大量消費から
「高性能・高効率・高適用」へと確実にシフトしています。
だからこそ、弊社では、与えられたテーマを丁寧に読み解き、顧客に寄り添い、現場に “しなやかにフィットする” 解を出すことを心がけてきました。社員一同この価値観を重んじ、細部にまで行き届く仕事を
徹底していきます。
今の先 50年、100年と、皆さまのお役に立つために
——柔軟に、誠実に、流れの良い社会づくりに貢献してまいります。

代表取締役 / 荒木将式 (まさのり)
